EDUCAUSE 2019 参加報告
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場所:アメリカ合衆国・シカゴ・マコーミックプレイスウエスト
日時:2019年10月14日〜17日
参加人数:8,398人
参加国:41カ国
初参加の人数:2,142人
まずEDUCAUSEとはアメリカ合衆国のNPOで高等教育の進歩を使命としています。この年次大会が毎年アメリカで行われており、世界各国から大学関係者やIT関連企業の人が参加しています。私は3年連続3回目の参加でした。
EDUCAUSEはちょっとしたコンサートくらいの参加者がいます。20を超えるパラレルセッションが実施されるため全部を見るのは無理な数でした。
さて、今回の参加目的は大学業務に関わる調査でした。具体的にはダッシュボードや可視化について見てこようと思っていました・・・が、今回はかなり傾向が変わってこの手の発表はほとんどありませんでした・・・。ということで、興味があった2点を報告させていただきます。
クラウド化に関すること
昨今、様々な大学でクラウド化が進んでいますが、インターネットが切れたらクラウドサービスはどうなるのか、という話がありました。困りますよね・・・。この話の中ではインターネットが切れても何とかできる仕組みについての説明がありました。
では実際どうするのか?クラウドサービスとは言え、各国どこかにサーバの実機があります。同じ国の中のクラウドサービスを利用しているのであれば専用線で大学とつないでしまいましょう、とのことでした。まだまだクラウド環境に疎い私にとっては「なるほど!」と思いました。でも「お高いんでしょう?」という疑問が残ったので、どなたか有識者にお聞きしたいところです。
分析のモデル
IRのデータ分析や意思決定に関してその成熟モデルについての話がいくつかのセッションで取り上げられていました。実は昨年も同じような話題をいくつか聞いたので、振り返りの意味も込めてまとめます。
1.「何が起きたのか」を報告する
2.「なぜ起きたのか」を分析する
3.「どんな傾向があるのか」をモニタリングする
4.「今後どんなことが起こりうるのか」を予測する
5.「今後どうなってほしいのか」を決定する
言い回しは発表者によって多少の違いはありましたが、意思決定に至るまでおおよそこのような流れを説明されていました。これを全て実現するのは難しいですが、初期段階では焦らずに1番から順に取り掛かっていくのが良いと思います。
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